住みながらキッチンをリフォームするのは可能?行う前にやるべきこと
家に住みながらキッチンリフォームをするなら、まずどの程度キッチンを使わなくても問題ないか、確かめてみる必要があります。キッチンリフォームにかかる工期がどの程度か教えてもらい、住みながらキッチンリフォームができるかどうかイメージしてみましょう。今回は、家に住みながらのキッチンリフォームについてまとめていきます。
住みながらキッチンリフォームは可能!
結論からいいますと、家に住みながらのキッチンリフォームはほとんどのケースで可能です。ですが、規模の大きいリフォームの場合は住みながらでは不可能な場合もあります。まず、「どれくらいの工期がかかるか」が大きなターニングポイントとなるでしょう。
たとえば、キッチンの入れ替え・交換をするだけであれば、工期は約2日程度で終わります。2日程度であれば、キッチンが使えなくても家に住みながら問題なくキッチンリフォームができるでしょう。
また、キッチン周辺の内装変更を含むキッチンリフォームを希望する場合も、工期は約1週間程度です。1週間であれば、さまざまな工夫をすることによりキッチンが使えなくても家に住み続けることは可能だと考えられます。
キッチンリフォームにかかる期間については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ご確認ください。
キッチンリフォームにかかる期間はどのくらい?工期を短縮するポイント
不可能な場合もアリ
問題なのは、キッチン周辺の間取りを変える大がかりなキッチンリフォームを行う場合です。アイランドキッチンを壁際に移動させるなどの、間取りの変更を含むキッチンリフォームを行いたい場合、工期は1週間〜3ヶ月に及ぶこともあります。1週間以上キッチンが使えないとなると、外食やお弁当などを利用しても食事が難しくなってきます。ウイークリーマンションやマンスリーマンション、ホテル暮らしの検討も検討しなければなりません。ただし、1週間以上キッチンが使えなくても問題ない家庭もあるでしょう。どのくらいキッチンが使えなくても問題がないか、事前に確かめておくとよいかもしれません。
また、工事は基本的に平日の昼間に行われるため、この時間に在宅している人がいなければ防犯上の理由により工事を進めることが難しくなってきます。このような場合も、生活拠点を他に移しての工事がおすすめです。
また他にも、工事を行う際はたくさんのホコリが舞うことが考えられます。ハウスダストアレルギーを持っている人がいる場合も、住みながらの工事は難しいでしょう。
住みながらのキッチンリフォーム、行う前にやるべきこと
ここからは、家に住みながらキッチンリフォームを行うときに、施工前にやっておくべきことをまとめていきます。
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・ご近所さんへのあいさつ回り
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・イメージトレーニング
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・掃除
では以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
ご近所さんへのあいさつ回り
キッチンリフォームは、たくさんの業者が毎日のように出入りして、大きな音をたてます。工事の音はもちろん、業者の話し声や足音など、さまざまな騒音が想定できるでしょう。事前にいつ、どこで、どのような工事を行うか教えておかないと、おどろいたご近所さんがクレームを入れてきたり、最悪の場合騒音で通報されてしまうかもしれません。
そのような事態になれば、工事は中断せざるを得ません。結果的に工期が伸びて、家に住みながらのキッチンリフォームができなくなってしまうでしょう。工事が始まる前のご近所さんへのあいさつ回りは、必ず行うようにすべきです。
工事が始まった時のイメージをしておく
工事が始まったあとの生活を、イメージしておくことも大切です。工事の予定が一覧になっている「工程表」をもらっておくとよいでしょう。いつ工事が始まって、1日のスケジュールはどのようなもので、いつ工事が終わるのか、イメージしておくと期間中も冷静に過ごすことができます。
工事は、断水や停電を伴うものもあるため、いつ、なにが止まるのかをイメージしておくことにより心の準備ができます。工事中の生活をイメージすることにより、ホットプレートなどの卓上調理器を事前に用意しておくかどうかを考えることもできるでしょう。
また、家に車と駐車場がある場合は、駐車場を空にしておくと親切です。近所のコインパーキングを調べておくようにしましょう。
掃除
キッチンリフォームの初日は、まず養生をしてキッチンを解体・撤去することから始まります。キッチンから玄関までの動線に邪魔なものが置いてあると、スムーズに解体・撤去ができません。業者が来てからキッチンや廊下、玄関などの片付けをすると、その間業者はやることがなく、非常に非効率的です。業者が来る前に必要箇所の掃除をして、邪魔なものを片付けておくようにしましょう。
住みながらキッチンリフォームする間の生活
ではここからは、家に住みながらキッチンリフォームする間の生活について紹介していきます。事前に知っておくことで期間中も慌てずに過ごせるでしょう。
キッチンリフォーム中どこにいる?
基本的に、どこにいてもかまいません。リフォームをしているキッチンに併設されているリビングにいてもよいですし、隣の部屋でもよいですし、別階でもよいでしょう。キッチンリフォームを行っている間は家の中にいてくださいという業者もいますし、電話などで連絡がとれれば外出していてもいいという業者もいます。
ただし、防犯面で不安がある場合は、作業がある程度見渡せる場所にいるのがおすすめです。また、ハウスダストに敏感な人は作業場の近くにいると危険である可能性もあります。同じ場所にずっといなければならないという決まりもありませんし、適宜移動してもよいでしょう。
水道や電気が使えない時もある
前述したように、住みながらのキッチンリフォームでは、断水や停電が問題となることがあります。事前にいつ、断水や停電が起こるかを知っておく必要があるでしょう。工程表はくださいといえば必ずもらえますので、焦る必要はありません。
在宅で仕事をしている人は、停電をする日をお休みにしたり、長めに休憩をもらうなどして調整をしておくとよいでしょう。
防犯対策が必要
キッチンリフォーム期間中は多くの業者が入れ替わり立ち代わり出入りすることから、玄関や窓の鍵を開けておかなければなりません。つまり施錠できないことにより、防犯面で心配が出てきます。貴重品を1か所にあつめて目の届くところに置いておいたり、身につけておくことにより、防犯対策をしましょう。
ペットのストレスに注意
先述したように、工事期間中は玄関や窓の鍵を開けていつでも外に出れるようになっています。つまり、ペットが家の外に脱走してしまう可能性が高いということです。それを防ぐために、ペットをケージなどの脱走できない空間に入れておく必要があります。
狭い空間に閉じ込められることに強いストレスを感じるペットも中にはいるでしょう。そのストレスからなんらかの病気になってしまうことも考えられるため、工事が長期間に及ぶ場合はペットのために仮住まいを用意したり、ペットホテルの利用も検討してみるとよいでしょう。
キッチンリフォーム中の食事は外食やお弁当で
住みながらのキッチンリフォームでは、キッチンが使えず料理ができないことが考えられます。
そのため、キッチンリフォーム中の食事は外食や宅配、お弁当などで済ませるようにしましょう。
また、1日〜2日程度ならまだしも、1週間以上に及ぶキッチンリフォームでは、外食やお弁当などでまかなうのは難しい家庭も出てきます。そのため、そのような家庭では仮住まいの用意を検討したり、事前に期間中の食事について考えて準備をしておいた方がよいでしょう。
洗い物が出ないように
どうしても外食やお弁当に頼ることができないという方は、ホットプレートで料理をする方法があります。ホットプレートは、製品と工夫次第で、お手入れが簡単に行えます。たとえば、一度丸めてしわをよせたアルミホイルを広げて、ホットプレートに敷き詰める方法です。食材が直接触れないため、ホットプレートを洗う必要がありません。フライパン用のアルミホイルも販売されており、それをホットプレートに使う方法もあります。
キッチンのシンクを使えないキッチンリフォーム中は、洗い物が出ないように注意を払いましょう。ホットプレートで料理をしたときは、紙皿や割りばしを使うようにすると洗い物が出ずに便利です。食べ物だけでなく、飲み物を飲むときもペットボトル飲料を飲んだり、紙コップを使ったりと工夫が必要です。
住みながらキッチンリフォームをする手順
ではここからは、家に住みながらキッチンリフォームをする手順についてまとめていきましょう。キッチンリフォームの手順は、以下の7項目に分けられます。
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1.養生
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2.キッチン解体・撤去
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3.給排水や電源配線の工事
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4.下地工事や補強工事
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5.キッチン搬入と組み立て
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6.給排水と電源接続
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7.クリーニング
では、以下にて詳しい内容を見ていきましょう。
1.養生
養生とは、家具やフローリングなどを傷めないように、クッション性のあるビニールシートやプラスチック板、マスキングテープなどを使い保護を行うことです。新旧のキッチンが通る廊下や玄関、マンションの場合は共用廊下やエレベーターなど、広範囲に養生をします。キッチンは非常に重量のある製品が多く、一度地面や床に降ろしただけで傷がついてしまう場合もあります。家や共用の場所を保護するためにも、養生はとても大事な作業です。
2.キッチン解体・撤去
キッチン解体・撤去の流れは、大まかに以下の通りです。
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1.キッチン扉、引き出しの撤去
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2.吊戸棚、レンジフードの撤去
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3.ガス管、給排水管を外す
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4.ガスコンロ、シンクの撤去
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5.キャビネットの解体
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6.水道、ガスの配管止め処理
3.給排水や電源配線の工事
ガスコンロをIHクッキングヒーターに変えたり、食洗器や浄水器を導入したりなどする場合、新しいキッチンのレイアウトにあわせて、給排水管や電源配線の工事を行う必要が出てきます。また、冷蔵庫の裏などに設置されているコンセントが、錆びていることも考えられるため、新しいコンセントに変えたり、場合によっては撤去したりと、必要な工事を行うのです。
4.下地工事や補強工事
新しいキッチンを導入するにあたって、下地工事や補強工事が必要になる場合があります。たとえば、備え付けの食器棚を撤去する場合は下地の解体工事が必要になりますし、その他使用するにしたがって弱くなった下地を解体、補強工事をする場合もあります。重い吊戸棚を設置する場合、弱くなった下地のまま設置してしまうと、使用中に崩落してしまう可能性もあります。下地工事や補強工事は、キッチンを長く使うために必要な作業だといえるでしょう。
5.キッチン搬入と組み立て
キッチン搬入と組み立ての流れは、大まかに以下の通りです。
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1.キッチンパネルの取り付け
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2.レンジフードの取り付け
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3.吊戸棚の取り付け
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4.キャビネットの取り付け
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5.配管の位置に穴あけ
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6.シンクや蛇口、コンロの設置
6.給排水と電源接続
給排水管、ガス管、電源コードなどの接続を行います。接続を行ったあとは、水が上手く出るか、排水はできているか、ガスコンロはきちんと着火するか、蛍光灯は点灯するかなど、一つひとつ確認を行います。上手くいかない場合はその原因を特定し、適宜調整を行っていきます。
7.クリーニング
作業の仕上げとして、コーキング処理を行います。コーキング処理とは、専用のパテで壁とキッチンのすき間を埋める処理のことです。この処理が終わったら、キッチンや廊下などの掃除を行い、マスキングテープなどの保護テープをはがして終了です。
よくある質問
ではここからは、家に住みながらのキッチンリフォームでよくある質問に2つ答えていきます。
キッチンリフォームはいくらかかるの?
キッチンリフォームは、その規模や行いたいことによって大きく値段が異なります。大体の相場は10万円〜150万円程度だと見積もってよいです。ただし、キッチンを2階から1階に移動させるなどの大幅な工事が必要となる場合は、250万円前後の金額がかかることもあると理解しておきましょう。
250万前後かかるような大がかりなキッチンリフォームを行うときは、家に住みながらでは難しいかもしれません。家庭にもよりますが、仮住まいを検討すると無難です。
キッチンリフォームにかかる料金については、以下の記事で詳しく解説しています。
キッチンリフォームの費用相場は?安く抑えるポイントや事例を紹介
キッチンリフォーム中は冷蔵庫って使えるの?
工事の規模や範囲によります。工事が冷蔵庫を置いてある範囲に及ばない場合は、冷蔵庫を置いたまま工事をすることが可能です。しかし、冷蔵庫を動かさないと工事ができない場合は、冷蔵庫を違う場所に移動させる必要があります。違う場所でコンセントが使えるのであれば、キッチンリフォーム中も冷蔵庫を使用することができますが、どうしてもコンセントがないときは冷蔵庫が使えなくなってしまうこととなります。
まとめ
どの程度キッチンが使えなくても問題がないか、それは各家庭によって異なります。しかし、たとえキッチンが使えなくて大丈夫だったとしても、キッチンリフォームの期間中は大勢の人が家に出たり入ったりと忙しない時間が続きます。その環境に耐えられるかどうかで、家に住みながらキッチンリフォームができるかどうかが決まるともいえるでしょう。
施工期間がどの程度になるのかをリフォーム業者に聞いてみてから、家に住みながらキッチンリフォームをするのか、仮住まいを探すのか考えてみてもよいかもしれません。
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